2018年10月15日 10時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181015/k10011671801000.html4Kと8Kの本放送が12月から始まるのを前に、8K放送のチューナーを内蔵した家庭用のテレビが世界で初めて発売されることになりました。
4Kと8Kの本放送は12月1日から始まり、このうち8Kは、NHKがBSで放送を開始します。
本放送が始まるのを前に、大手電機メーカーの「シャープ」は、8Kの放送を受信するチューナーを内蔵した家庭用のテレビを、来月17日に世界で初めて発売すると発表しました。
8Kはハイビジョンの16倍、4Kの4倍の画素数で極めて鮮明な映像を楽しむことができるもので、シャープは、立体的で臨場感のある映像を映し出す液晶パネルを新たに開発したということです。
発売する8Kのテレビは60インチと70インチ、それに80インチの3種類で、価格はそれぞれ75万円前後、100万円前後、200万円前後を想定しています。
シャープでは、去年12月に外付けのチューナーを必要とする70インチの8Kテレビを発売していますが、今回は別売りでは25万円前後となる8K用チューナーを内蔵しながら、価格を据え置いたとしています。
シャープの西山博一執行役員は「今回は価格をぎりぎりまで抑えた。新次元となる8Kの世界をぜひこのテレビで体感してもらいたい」と話しています。
新製品は、16日に開幕する電子機器などの展示会「CEATEC JAPAN」で展示されます。
4K 8Kの本放送 12月に開始
4Kと8Kは、画素数を大幅に増やすことで今のハイビジョンより画質がはるかに鮮明で臨場感あふれる映像を楽しむことができるもので、12月1日から本放送が始まります。
このうち、8KはNHKのBSで、4KはNHKのほか、民放などのBSとCSでそれぞれ放送します。
本放送を楽しむためには、4Kや8Kに対応したテレビが必要となるほか、チューナーを内臓していないテレビの場合は外付けのチューナーも必要となります。このため、メーカー各社が年内にチューナーの発売を予定しています。
また、8Kを含めた一部の放送では、電波の種類が現在の衛星放送と異なるため、専用のアンテナを取り付ける必要があります。
一方、4K、8Kの本放送が始まったあとも、地上波やBSのハイビジョン放送は今のテレビでこれまでどおり視聴できます。