大本さんは自殺前、通信制高校から全日制の城南高校への編入をめぐり、元所属事務所側から学費の工面を約束され、入学金など一部を受け取っていた。それが死の直前にトラブルになっていたため「なぜ家族が萌景さんに学費を出さなかったのか?」などと議論が生じていた。
「『事務所から学費を借りられなかったなら、なぜ親が用意しなかったのか』ということについて、きちんと経緯をご説明させてください」
こう切り出した幸栄さんは当初、全日制高校への編入についてアイドル活動と学業の両立が困難なことから反対していたと主張。元事務所側から学費のサポート話を聞いても「社長からお金を借りるのも、事務所に縛られる口実になることを心配しました」と逆に不安を募らせたという。
決断の裏には、大本さんの意向があったとし「萌景は、『ママには迷惑をかけないから。』と言って、社長と話を進めてしまいました」と明かした。
ただ、結果的に「萌景は、社長に2回、裏切られたことになります」とつづった。金銭の貸し付けは幸栄さんが保証人にならなければならなかったことと、大本さんの“卒業”を知った元事務所側が学費の一部支払いを拒否したことだという。
特に、後者については「『貸さない』ときっぱりと結論を伝えた感じであって、『もう一度考えて』なんていう話し方ではなかったのです。だからこそ、萌景は、帰りの車の中で『おっきな刃物がとんできた。』と壮絶な言葉を発し、また、『簡単に死ぬ方法』をスマートフォンで検索したのだと思います。萌景は、このとき、すでに死ぬことを考え始めていたのだと思います」とスタッフの言い方も含め、自殺の一因になったとの見方を示した。
金銭面で親に迷惑をかけたくないという娘の思いは踏みにじられ、全日制の高校に入学しても、忙しさが減る保証はない。
そう確信した幸栄さんは「本当に萌景が城南高校に行きたいとこだわったら、私と主人は、きっと費用を用意したと思います。私は、奨学金のことを調べたりもしていました。でも、萌景は、社長に裏切られたことで目が覚めて、愛の葉の活動を続けながら城南高校に通うことは無理だと悟ったのです」とコメントし、学費を出さなかったことについて理解を求めた。
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