「ご来場いただきましたお客様には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」との謝罪文を掲載。
さらに沢田自身が自宅近くで報道陣の取材に対応し、経緯を説明するに至った。
「契約上の問題が発生した為」という中止理由について沢田は「さいたまスーパーアリーナでやる実力がなかった。
ファンに申し訳なく思ってます」とまず謝罪し、9000人と聞いていた観客数が実際は7000人にとどまると聞かされ、
「客席がスカスカの状態でやるのは酷。ライブをやるならいっぱいにしてくれ。無理なら断ってくれといつも言っている」とコメント。
イベント主催者側からは予定通りの開催を懇願されたが、沢田が譲らず、結果的に“ドタキャン”につながったと説明した。
沢田としては空席だらけの会場で歌うことはプロとして我慢ならないということなのだろう。17日の公演は振り替え公演を実施する方向で調整中だという。
しかしながら、今回の騒動で一番の被害者は会場まで足を運んだファンである。
そして、浮き彫りとなったのはジュリーの意外な不人気である。
「ジュリーも古希を迎え、ファンも高齢化が進行。ドームやアリーナなど大箱でのコンサート動員は厳しいでしょう。
今回のツアーではチケットが売れず、関係者に無料券が大量に配られていました。
それがヤフーオークション等に格安で出品されていた事実もあるようです。
実は14年前も茨城県水戸市の公演で主催が集客できなかったとして、それを契約違反だと事務所が主張して公演を中止にしてしまったこともあります」(音楽事務所幹部)
■新規のファンは獲得できず…
ツアーは7月6日の日本武道館を皮切りに展開中で、来年1月21日の日本武道館公演まで全66公演。
この状況で完走できるか心配だが、SNS上には「もともとジュリーはファンを大切にしていない」「歌唱中に歌詞が飛んだりして、
健忘症どころか認知症じゃないか」と批判の声まで飛び交い始めた。
スポーツ紙芸能デスクはこう言う。
「反原発活動でスポンサーが離れた上、今春に発売したCDも売れず、ツアー展開するための資金繰りにすら困っていたようです。
個人事務所は都内雑居ビルにあるし、ホームページも古い手づくり的なもので、インディーズレーベルでの活動は大変に見えます。
今ツアーでは、予算削減のためかステージに上がるのは沢田さんとギタリストの2人だけ。
大規模ホールは初めから無理があったのかもしれません」
いわずと知れた昭和のスーパースターだが、新規のファン獲得はままならず、
「ほとんどのヒット曲の権利は独立前の大手芸能プロのもの」(前出の音楽事務所幹部)というからジリ貧状態。
時の過ぎゆくままに、というには酷な現実である。
http://news.livedoor.com/article/detail/15472004/
2018年10月20日 10時26分 日刊ゲンダイDIGITAL