韓国の人気グループ、バンタンこと防弾少年団(BTS)のメンバーが昨年、原爆のキノコ雲をデザインしたTシャツを着用していた件である。
この画像がSNSで話題になったことを受け、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)がBTSの出演を前日に急きょ中止したが、いわゆる「ネトウヨ」の皆さんの怒りは収まらず、過去にユニセフ協会に飛行船をあしらった看板を持って表敬訪問した画像などを用いて、「原爆の看板を持っていた」というデマまで流される事態に発展しているのだ。
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ただ、個人的には、これからどんなにBTSが日本の歌番組から追い出され、紅白歌合戦から締め出されたところで、韓流ブームにそこまで大きなダメージはないと思っている。
「ブサヨク発見! こいつの過去の反日発言を洗い出して徹底的に攻撃しろ!」と鼻息が荒くなってしまうかもしれないが、そういうイデオロギーな話ではない。
むしろ個人的には、あんなふざけたTシャツを着たグループなど二度と日本に来てくれなくていいとくらい思う。が、いくらその怒りをぶちまけたところで、それでBTSや韓流を支持する人たちの気持ちになんの揺らぎもないという「現実」がある、と申し上げたいのだ。
■自分たちの愛するものと、歴史は「別」
今年1月、『なぜ女子中高生は「韓国カルチャー」にハマったのか』という記事の中で詳しく述べたが、今の韓流ブームの下支えをしているのは、ヨン様や韓流ドラマにハマったシニアや奥様世代ではなく、女子中高生などの若い女性たちである。
彼女たちは、タッカルビなどのグルメ、「Kビューティ」の名のもとで売られる「エチュードハウス」などの韓国コスメ、そしてTwiceやBTSというK-POPスターたちの、インスタやYouTubeをフル活用するプロモーションにハートをガッチリわしづかみにされている。
この世代の最大の特徴は、自分たちの愛するものと、日本と韓国の間に横たわる歴史問題を全く切り離している点にある。
それを象徴するのが、昨年10月に政府が行った「外交に関する世論調査」だ。ここで韓国に対して「親しみを感じる」と回答したのは、男性が32.2%だったのに対して、女性は42.3%と多いのだが、さらに断トツで多いのが、18〜29歳。50.6%と半数以上が「親しみを感じる」と回答しているのだ。
外交に関する世論調査(内閣府)
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■「あれはあれで、しょうがないじゃん」という見方
その分かりやすい例がつい最近、SNSで話題になっているあるBTSファンの方だ。「国よりもK-POPのほうが大事」と明言するこのファンは以下のようなツィートをした。
「日本の戦国時代にいっぱい人が死んだって言われたって昔すぎてどうでもいいじゃん? 原爆も同じだよ まだ戦国時代よりは新しいから少しむごく感じるだけ そのうち原爆無双とかいってイケメンのゲームになるよ 人間なんてそんなもん そんなことより今のバンタンを楽しむよ」
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■今後も韓流ブームは続く
このようにある意味、「おおらかな国」である日本の中でも、輪をかけておおらかになってきているのが、韓流ブームを牽引している若い女性たちだ。
彼女たちからすれば、従軍慰安婦問題も徴用工問題も、そして原爆でさえも「昔はいろいろあったけど、今ごちゃごちゃ言ってもしょうがないじゃん」という位置付けなのだ。
そんな韓流好きの皆さんに、「韓流スターは陰で日本の悪口を言っているぞ」「あいつらは原爆を喜んでいるぞ」とどんなにしつこく説き伏せたところで、彼女たちの「韓国カルチャー」に対するロイヤリティーを崩すことができるわけがない。むしろ、「ネトウヨが昔のことを根にもって、いつまでもゴチャゴチャ言うからよその国と仲良くなれないんじゃない」と先鋭的な韓流ファンになって「分断」が進む可能性のほうが高い。
ネトウヨの皆さんからすれば怒り心頭だろうが、残念ながらまだしばらく韓流ブームは続くのではないか。
2018年11月13日 08時43分 ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1811/13/news049.html
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