High school bans Canada Goose and Moncler jackets to protect poorer children – CNN
https://edition.cnn.com/2018/11/16/uk/poverty-proof-school-gbr-scli-intl/index.html
イングランド北西部・バーケンヘッドのウッドチャーチ高校のリベッカ・フィリップス校長は、生徒が両親に高価な衣類をおねだりしないように、11月頭に「高価な上着の着用をもはや許すわけにはいかない」という警告の手紙を保護者に送りました。
ウッドチャーチ高校では、高級な上着を羽織って通学する生徒が増えていて、1200ドル(約14万円)を超えるようなCanada GooseやMonclerのダウンジャケットやコートが流行しつつあったそうです。そこで、クリスマス以降はこれらのコートの着用を校則で禁止するとのこと。
フィリップス校長はCNNのインタビューに対して「校則で禁止したような高級な上着は、生徒の間に多くの不平等をもたらし、裕福ではなく財政的に苦労している生徒や両親に肩身の狭い思いをさせます」と語っています。また、生徒からも「校内ではやっている上着の価格が両親の支払っている家賃と同じぐらいになっている」という苦情が寄せられていたそうです。
CNNの調査によると、ウッドチャーチ高校に通う生徒1427人のうちおよそ46%が経済的に恵まれているとはいえない状況にあり、高校は社会的不平等が子どもの学業に影響を及ぼさないよう、さまざまな措置を導入しています。2016年にはブランドもののリュックサックが学校内で流行していると保護者から訴えがあり、学校側は「制かばん」を導入しました。また、女性の生徒には無料で生理用品を提供しているとのこと。
イギリスの他の学校では、高価な文房具の持ち込みを禁止したり、家族と遊びに行くほどの経済的余裕がない家庭への配慮として、担任が「週末どこへ遊びに行きましたか?」と生徒に質問することも禁止されたりといった事態も起こっていると、CNNは報じています。
こうした貧困対策の取り組みの支持者は「低所得層の生徒の出席率がよくなっている」と述べていて、経済的な不平等に起因するいじめが少なくなっていると主張しています。
GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181126-high-school-bans-expensive-coats/