今季の明治安田生命J1リーグで16位となった磐田と、J2の6位から参入プレーオフで大宮アルディージャ、横浜FCを下して勝ち進んできた東京Vが来季J1で戦うべく相まみえた。
引き分けでも残留を決めることができる磐田は、リーグ最終節の川崎フロンターレ戦から中村と川又に代えて、長期離脱から約8カ月半ぶりの復帰となるアダイウトンと小川航基を先発起用。一方、勝てば11年ぶりにJ1の舞台に舞い戻る東京Vは、2回戦の横浜FC戦から渡辺皓太と李栄直に代えて梶川とドウグラス・ヴィエイラを起用した。
試合序盤はホームサポーターの声援を背にする磐田が能動的に仕掛けていく。トップの小川航がボールを引き出す動きを見せながらサイドアタックを仕掛ける磐田は、21分にゴールへ迫る。大久保からの浮き球パスをゴールエリア左付近で受けた山田がシュートに持ち込む。これが枠を捉えるが、うまく間合いを詰めてきたGK上福元のファインセーブに遭う。
ハーフタイムにかけても磐田が押し気味に試合を進める。すると40分、先発に抜擢された小川航が仕事をする。大久保からのスルーパスで最終ライン裏を突いた小川航に対して、東京VのGK上福元が飛び出す。一足先にボールに触った小川航は、GK上福元に倒される。これでPKを獲得すると、小川航が自ら冷静にこのチャンスを冷静にモノにし、磐田にリードをもたらした。
迎えた後半、昇格へ2点が必要な東京Vは早々にドウグラス・ヴィエイラを下げてレアンドロを投入する。前半よりも攻撃に重心を置くと、64分には奈良輪に代えて李栄直を送り出す。65分には、その東京Vにチャンス。FKから林陵平が頭で折り返すと、ゴールエリア右付近でレアンドロが枠内シュートを放つ。しかし、これはGKカミンスキーのセーブに阻まれる。
終盤にかけてリスクを冒して攻め始めた東京Vに対して、磐田は77分にカウンターから2点目に迫る。右サイドで抜け出した大久保がボックス右で右足を強振。鋭いシュートがゴールに飛んだが、GK上福元にわずかに触られたボールはバーに弾かれる。
それでも、80分には磐田が大きな追加点を奪取。ペナルティアーク右でFKを獲得すると、田口が直接狙う。味方がかがんだ壁を狙ったシュートをゴール左に突き刺し、磐田がスコアを2−0とした。
その後、3点が必要となった東京Vに対して、磐田は無理なく試合を進めてシャットアウト。ホームで意地を見せた磐田がJ1残留を決めた一方、東京Vは11年ぶりのJ1復帰はならなかった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181208-00010003-goal-socc
磐田 2−0 東京V
[得点者]
41’小川 航基(磐田)PK
80’田口 泰士(磐田)
スタジアム:ヤマハスタジアム(磐田)
入場者数:14,588人
https://www.jleague.jp/match/j1j2playoff/2018/120801/livetxt/#live