塚原千恵子氏による宮川と速見コーチの引き離し行為は「認められない」とし、今年7月15日の塚原光男、千恵子両氏による宮川へのパワハラ行為についても「配慮に欠け不適切な点が多々あったとはいえ、悪性度の高い否定的な評価に値する行為であるとまでは客観的に評価できない」とした。
【宮川が主張した塚原夫妻のパワハラ】
◆五輪に向けたプロジェクトへの参加を辞退すると、強化本部長から電話で「五輪に出られなくなるわよ」。海外大会に派遣されず、NTCの利用も制限された。
◆塚原夫妻に部屋に呼ばれ、「(速見コーチの)暴力はあったよね?あったよね?家族みんなでどうかしている、宗教みたいだ。私なら速見の100倍教えることができる。あのコーチはだめ。伸びない」。
◆朝日生命への引き抜き行為。塚原夫妻と近い人物から「宮川と速見コーチがセットで(朝日生命に)こないか」など、計3回。
◆速見コーチの暴力について、強化本部長が複数のコーチを呼び出し『「暴力を見たといいなさい」と迫った』と聞いた(宮川)。
【宮川紗江を巡る経過】
▽8月15日 日本協会が宮川に暴力を振るったとして速見コーチに対する処分を発表。
▽同29日 宮川が会見し、塚原夫妻からパワハラを受けたと逆告発。
▽同30日 日本協会がパワハラ問題対策について緊急会議を開き、第三者委員会設置を決定
▽同31日 塚原夫妻が代理人を通じて見解を発表。パワハラを指摘された言動を完全否定。
▽9月2日 塚原夫妻が代理人を通じて宮川に謝罪する声明文を発表。
▽同5日 速見コーチが都内で会見。宮川への暴力行為を謝罪。
▽同7日 第三者委員会が発足する。
▽同10日 日本協会が、塚原夫妻の一時職務停止を発表。
12/10(月) 20:41配信 スポーツ報知
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