この火事で、居酒屋の客など42人がけがをし、このうち、不動産会社の33歳の男性従業員が顔にやけどをする重傷を負いました。
また、現場周辺では、少なくとも20棟の建物と26台の車で、窓ガラスが割れるなどの被害があったということです。
捜査関係者によりますと、不動産会社の関係者は「爆発の前、室内で廃棄処分する除菌消臭用のスプレーおよそ120本をまいた。手を洗うため給湯器のスイッチを入れたら爆発した」と話しているということです。
製造元の静岡市のメーカーによりますと、スプレー缶には可燃性ガスのジメチルエーテルが使われ、毎月30本をこの事務所に送っていたということです。
不動産会社の事務所は跡形もないほど壊れていて、警察は、室内に充満したスプレーの成分に引火して爆発した可能性があるとみて調べています。
■居酒屋では床が崩れ客が転落
今回の爆発で大きく崩れた2階建ての建物で営業していた居酒屋は忘年会シーズンで混み合っていて、1階と2階のフロアに合わせておよそ40人の客がいたほか、5人の従業員が勤務していました。
当時、従業員からの連絡を受けて現場に駆けつけた店長によりますと、爆発の直後、2階の床の一部が崩れて数人の客が1階に転落したということです。
従業員が誘導して1階の客とともに屋外に避難させましたが、数人の客が2階に取り残され、建物内に火が回って1階に降りられなくなったため、窓から飛び降りた客もいたということです。
■専門家「大量のガス滞留か」
今回の爆発で、爆発のメカニズムに詳しい専門家は、現場周辺の被害の状況などから、建物の内部に大量のガスがたまっていたのではないかと指摘しています。
爆発のメカニズムを研究している東京大学大学院工学系研究科の土橋律教授は現場周辺を撮影した映像などから、「かなり遠いところまで火が燃え広がっているため、建物の内部には大量のガスがたまっていたと推測できる。ある程度遠いところでも爆風で窓ガラスが割れており、これだけ大規模な爆発の被害は珍しい」と指摘しています。
全焼した建物の室内で、スプレーが大量にまかれたとみられることについて、土橋教授は「可燃性ガスが含まれている120本ものスプレーをあければ、爆発の可能性があり非常に危険だ。給湯器のスイッチを切り替えると、内部で火花が発生するので、ガスが充満した部屋では爆発が起こりうる」と指摘しています。
そのうえで、土橋教授は、「スプレーを屋内で噴射するのではなく、屋外で使い切ってから廃棄するようにしてほしい」と話しています。
■メーカー「1本分では爆発しない」
捜査関係者によりますと、不動産会社の事務所でまかれたとみられるスプレー缶は静岡市のメーカーが製造していました。
メーカーによりますと、高さおよそ18センチの200ミリリットル入りで、マツやヒノキなど10種類の樹液が使われています。また、可燃性ガスのジメチルエーテルが使われ、1回押すとおよそ4分間、自動で噴射されます。使用期限は2年間で、メーカーは不動産会社の事務所に毎月30本を送っていたということです。
メーカーが行った試験では、1本分を噴射してライターの火を近づけても爆発しないことが確認されているということです。
広報担当者は「初めてのケースなので、事故の情報収集を進めたい。適正に使用する分には安全であることが確認されているので、不安を払拭(ふっしょく)できるよう、できるだけ情報を出していきたい」と話しています。
2018年12月17日 20時03分
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