*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181226/2020002702.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
ことしのハロウィーンで、神戸市にある国内最大の指定暴力団・山口組の総本部を訪れて
菓子を受け取った子どもたちがおよそ1000人に上るとみられることが分かり、
神戸市は、来年から受け取らないよう子どもや保護者に求めていく方針を固めました。
神戸市灘区にある指定暴力団・山口組の総本部では、毎年、ハロウィーンの日に
子どもたちに菓子を配っていて、捜査関係者によりますと、ことしはおよそ1000人が訪れ、
暴力団員から菓子の詰め合わせを受け取ったとみられることが分かりました。
兵庫県警は、
「菓子は暴力団の違法な収益で購入されているとみられ、子どもたちの健全な育成に悪影響を与える」
として、神戸市に対して対応を取るよう求めたということです。
神戸市教育委員会は、「暴力団員を家族に持つ子どもが差別されるおそれがある」として、
これまで積極的な対応をしていませんでしたが、神戸市は、社会で暴力団排除が進むなか、
容認すべきではないと判断し、来年から受け取らないよう子どもや保護者に求めていく方針を固めました。
今後、教育委員会とともに周知の方法や内容を具体的に検討していくということです。
山口組が菓子を配ることについて、警察は、地域の住民を懐柔する目的があるとみていて、
ことしのハロウィーンでは地域の一部の住民らが集まり、山口組側に抗議活動を行いました。
【ことしの山口組のハロウィーン】
ことしのハロウィーンでは、山口組は、神戸市の総本部の敷地内におばけの飾りつけなどをし、
暴力団員がかぼちゃのマスクをかぶるなどして子どもたちを出迎えました。
子どもたちに配られたのは、袋に入った菓子の詰め合わせで、大手メーカー製のスナック菓子や
チョコレート菓子などおよそ10種類が入っていました。
このほか、さいころを使ったゲームも行われ、景品をもらった子どももいたということです。
【近隣住民は】
山口組の総本部の近くに40年住んでいるという60代の女性は、
「自分に子どもがいたとして、お菓子をもらいに行っていたらと思うとすごくいやです。
山口組が近くにあること自体がいやですが、警察も山口組に
『引っ越せ』とは言えないでしょうから難しい問題だと思います」と話していました。
子どもを連れた40代の女性は、「反社会的勢力がいる場所に子どもを連れて行くことは自分はしませんし、誘われても断固として断ります。
ただ、個人の考え方もあるので、神戸市が呼びかけても効果があるかは分からない」と話していました。
70代の女性は、
「自分に子どもがいたとしたら連れてはいかない。でも、近くの住民にとっては
山口組が怖いというイメージはあまりないのでお菓子をもらいに行くのでは」と話していました。
60代の男性は、
「どんなことであれ、反社会的勢力とは接触しないほうがいいと思うので、神戸市の対応は非常にいいことだ」
と話していました。
12/26 14:02