ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーJr(41)が、キックボクサーの那須川天心(20)に圧勝した。
試合前から那須川の条件は不利との見方があったが、解説陣は「十分チャンスがある」と口々に持ち上げた。
だが、試合が終わるや否や「体重差から考えて無茶なマッチ」と試合そのものを否定している。
■高田延彦「明らかに歴史に残る」
試合は、3分3ラウンドで蹴り技なしのボクシングルール。
那須川は8オンス、メイウェザーは10オンスのグローブハンディがあったが、那須川の体重は62.1キロ、メイウェザーは66.7キロと”階級差”があった。
50勝負けなしの「天才」と、「神童」と呼ばれる20歳の世紀の一戦。
RIZINの高田延彦統括本部長は生放送で、「明らかに歴史に残る」と興奮を隠さない。
解説陣も「(那須川に)期待している」(関根勤さん)「(同)十分チャンスがある」(赤井英和さん)と同調した。
だが、蓋を開けると那須川は3度のダウンを奪われ、2分19秒でTKO負け。
メイウェザーは試合後のインタビューで「エンターテイメント性のある試合を意識していた。
それが実現できてうれしい」と余裕たっぷりのコメントをしている。
視聴者「解説者のコメントもう少し考えて欲しい」
試合後、那須川に期待を寄せた解説陣のトーンは一転する。
関根さんは「体重差から考えて無茶なマッチ」と不快感を示し、高田統括本部長も「本当はやらせちゃいけない試合。
下手したら、一歩間違えたらボクシング生命を絶たれるようなウェイト差」と警鐘を鳴らした。
この「手のひら返し」に違和感を覚えた視聴者も少なくなかったようで、
「解説『体重差を考えたら無茶なマッチ』 散々煽っておいて(それも仕事なのだろうが)よく言えるわ」
「負けたからって、階級差だとか、もともと組んじゃいけない試合だとか、解説者のコメントもう少し考えて欲しいね」
といったツイートが散見される。ラッパーの呂布カルマさんもツイッターで、「体重差がどーとか主催側が今言うなよ…」とつぶやいた。
各報道によれば、RIZINの榊原信行実行委員長は試合後の会見で、批判は承知の上だったといい、
「僕はやって良かったと思っている。(批判する)そういう人は(競技としての)ボクシングを見てください」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190101-00000003-jct-ent
1/1(火) 14:24配信