電子書籍は紙の本と違って形がありません。基本的に、各電子書店にある書籍データをアプリでダウンロードして読むスタイルだと思います。本棚のスペースを取らないのはありがたいのですが、電子書籍のデータはいつまでも永遠なのでしょうか。
結論からいうと、電子書籍のデータも永遠とはいえません。たとえ有料で購入したものであっても、電子書店の運営会社がアプリを停止したり、出版社が途中で電子書籍の配信を中断してしまったりすることもあります。電子書籍ではないのですが、以前購入したゲームアプリがサービス終了で停止となってしまった、悲しい経験があります。
また、いまや数百あるとささやかれる電子書店のすべてが、永遠に続くとは思えません。電子書店自体が閉鎖するリスクもあるのです。
《電子書店が閉鎖したら、買った書籍はどうなるの?》
電子書店の閉店や統合は今までも何回かありました。残念ながら、アプリの停止によって該当の電子書店で購入した電子書籍を二度と読めなくなってしまった書店もありますし(ポイントで、書籍代を返金するなどの対応が行われました)、ほかの電子書店にデータを引き継いだケースもあります。
いずれにしろ、電子書籍だからといって、永遠ではないということは覚えておきましょう。ときにはサイトトラブルで何日もメンテナンスが入り、その間ずっと電子書籍を読めなくなってしまうこともあるのです。できるだけ自分が信頼できて、当分なくなることはないであろう電子書店を選ぶのも対策の1つといえます。
とはいえ私自身は、紙の本だって永遠に保管できるわけではないという考え。紙の劣化で読めなくなったり、火事で燃えてしまったりするリスクもあるからです。紙にせよ電子にせよ、自分が利用しやすいほうを選べばいいのではないでしょうか。 (内藤みか)
2019/01/07 06:00:00
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20190107-748553/