「互いの意思が確認出来ていない性行為は、性被害や性暴力につながる可能性がある」。そう話すのは、京都大OGの高島菜芭さん(22)と大阪大4年の伊藤紗来さん(22)。
性行為についてお互いの意思を確認する「性的同意(セクシュアル・コンセント)」についての冊子を作成した。
●海外で驚いた、日本との意識の違い
高島さんは2016年秋から約1年、イギリスに留学した。驚いたのは、性に関する話がオープンに行われていたことだった。
中高生に性教育を実施しているNGOでインターンをした時のこと。性的同意の概念について触れながら、「健康的な関係を構築するために、カップルであってもセックスする際には同意を取ろう」と教えていた。
また、普段の会話で、避妊についての話が出たり、話の途中で「それってレイプじゃない?」と突っ込みが入ったりすることも。「女性も流されてセックスするのではなく、自分がしたいからするという主体性があった」。
同時期、アメリカに約1年10カ月留学した伊藤さんも日本との意識の違いを感じた。大学入学時のオリエンテーションでは、日本ではなかったレイプや性的同意の概念、避妊についての説明を受け、Student Centerではコンドームを無料で配っていた。
「日本でも性暴力や性教育についての啓発をしたい」。高島さんがFacebookに書き込んだところ、投稿を見た伊藤さんら関西の大学生5人が集まった。京都市男女共同参画推進協会に企画書を持ち込み、協会と共同で「性的同意ハンドブック」を作成。約2万部発行した。
●「女性からセックスに誘うのはモテない」?
パンフレット作成前、5人は「大学生のリアルな声を反映させたい」と約60人の大学生に対面インタビューを行った。そこで明らかになったのは、性に関する多くの誤解や悩みだった。
ネット記事で「女性からセックスに誘うのはモテないから誘わない方がいい」とあるのを読んで、真に受けている女子学生。性行為中に彼女に「嫌」と言われても、「嫌じゃなくてもいっている場合がある」と一回言われただけではやめないという男子学生。
彼氏がコンドームをつけてくれず、毎回生理が来るか来ないか不安になり、過食など精神的な問題を引き起こしている女子学生もいた。
高島さんは「日本の性教育では、性行為のプロセスが教えられない。みんなメディアや他人の恋愛に影響を受けて育つ。そこでは『やった』という結果しか入って来ない。だから、こうした誤解が生じるのではないか」と話す。
伊藤さん(左)と高島さん
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