夕刊フジは6日発行の1面トップで、辻元氏の政治団体「辻元清美とともに! 市民ネットワーク」(通称・つじともネット)が、13年と14年の2回、韓国籍の男性弁護士A氏から政治献金を受けていたことをスクープした。
政治資金規正法は第22条の5で「外国人献金」を違法と規定し、寄付を受けた者は《3年以下の禁錮または50万円以下の罰金》と定めた。有罪確定した場合、選挙権や被選挙権といった公民権が停止される。
つじともネットの政治資金収支報告書を確認すると、A氏からの2014年分の1万2000円は「訂正」「取消」されていたが、13年分の1万円は「違法状態」が放置されていたのだ。
「国会の爆弾男」こと、日本維新の会の足立康史衆院議員は「日ごろ、安倍晋三内閣の閣僚をはじめ、あれだけ他人を攻撃し、厳しく追及しておきながら、自分の法律違反となると『返金したら問題ない』と、進退問題をスルーするとは大甘だ。どれだけダブルスタンダードやねん。『人に厳しく、自分に甘い』。訂正して済むわけないじゃないか!」と、夕刊フジの取材に怒りを込めて語った。
■若狭勝氏「隠蔽、脱法行為の可能性も」
ネット上も、辻元氏や立憲民主党への批判であふれている。
《厚労省の統計不正問題では「膿を出し切る」と大見得を切っていた。自らの外国人献金も膿を出し切ってほしい》《これでも(大阪府)高槻市民は彼女に投票するのか?》
元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「外国人でも後援会には入れる。ただ、『後援会費』であっても、他の会員とは違って、仮に、本来払うべき会費よりも上回る金額を支払ったりしていれば、『隠蔽、脱法行為』にあたる可能性も出てくる」と指摘した。
辻元氏は立憲民主党国対委員長という要職にある。「カメラなしの記者会見」ではなく、国民が納得するような説明責任を果たしてほしい。
■辞任について「前原さんは前原さんの判断」
「外国人献金」問題に関する、立憲民主党の辻元国対委員長と記者団の主なやり取り。
−−2014年の段階で外国籍と認識していたが、前年の寄付金については把握していなかったのか
「さかのぼって確認していなかった。(夕刊フジから指摘を受け)調べたらそのままだったので昨日、返金した」
−−献金を受けた外国籍の男性弁護士と面識はあるか
「ちょっと分からない。どこかで名刺交換したのかなと思う」
−−外国籍だと気付いたきっかけは
「会計処理担当の事務員が、どこかの会合で発言されているのを見て『外国籍の方かなと思い、その人に確認した』と言っていた」
−−執行部への報告は
「福山哲郎幹事長に報告した。『速やかに訂正するように』ということだった」
−−どのように責任を取るのか。国対委員長を辞任する考えは
「そこまでは至らないと思っている」
−−外国人献金をめぐり、民主党政権時代に前原誠司外相が辞任した
「それぞれの判断だ。前原さんは前原さんの判断だ」
2019.2.8
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190208/soc1902080001-n1.html
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