今回は、京都府丹後地域の出身で現在は広島県在住の20代男性・Sさんからの投稿を紹介したい。
「典型的な京都人像は京都『市内』だけに適応されるのです」とまで言い切るSさん。京都「府」の出身であるSさんが体験したこととは――。
「丹後出身者にとっては全く関係ない話です」
京都人は嫌味を言うと言われますが、それは京都「市内」の人間がよく言われることです。私は京都府の北、丹後地域の生まれですが、そのような嫌味や婉曲的表現はあまり使いません。
よく出身で「洛中・洛外」の紛争を行なっているそうですが、丹後出身者にとっては全く関係ない話です。それどころか、丹後出身者は京都人として全く認められていません。
そう感じたのは、私が高校3年生の時にセンター試験を京都大学で受験した時に、後ろから聞こえた会話です。
「今日はえらい道が混んだはったなぁ」
「そうやなぁ 『北の人』がわざわざ来たんやろなぁ」
「『北の人』はわざわざ京都まで来んでええのに」
私はその時まで、あまり京都市内まで来る経験はなかったので、この会話はとても衝撃的でした。我々丹後出身者は京都どころか「北の人」とまるで北朝鮮みたいな言われ方をされるのです。
大学に入学してからも、京都市内出身者の知り合いに丹後出身と言うと、「あんたは京都じゃない、兵庫県の田舎もんや」とか「福井県の方が近いから福井県出身って言いや」と嫌味どころか悪意を持って言われました。
京都人とは京都「市内」在住の人間を言い、それ以外は京都を名乗ることすら許されません。
いわゆる「洛中・洛外」問題や嫌味など、典型的な京都人像は京都「市内」だけに適応されるのです。
よくメディアや著書でも典型的な京都人をイジるような主張が数多くありますが、それはあくまで京都「市内」にとどまることであり、京都府全体のことではありません。京都府は南北に幅広く、多様性に富んだ都道府県なのです。
この事実は京都「府民」の主張です。
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190210-23399621-jtown
2019/2/10 20:00 Jタウンネット