自己破産危機に直面しそうだ。逮捕によって公開見送りとなったドラマや映画の違約金は、一説には5億円以上。数々の人気作品に出演する売れっ子俳優だったが、
ギャラは割安で、逮捕前に同容疑者は「日本の芸能界はクソ。ギャラが安すぎる!!」とグチをこぼすことも多かったという。
1日に逮捕された新井容疑者の勾留期限が、21日まで延長された。取り調べには素直に応じる一方で、事件当日の昨年7月1日には酒を飲んでおり「覚えていない」を連発。
Aさんと性交渉には及んだが「頭を押さえつけてはいない。やっていないこともある」などと容疑の一部を否認しているという。
事件の一端は昨秋発売の月刊誌「実話ナックルズ」が匿名ながらスクープ。
その時点で芸能界では“犯人捜し”が始まり、早々と新井容疑者の名前が浮上していた。
「所属事務所はそれを把握し、本人を問い詰めたところ『合意の上だった』と説明したという。
ただ、被害者とは示談できると思っていたようで、まさか本当に逮捕されるとは思ってもいなかった」(芸能プロ関係者)
所属事務所「アノレ」は5日付で新井容疑者との契約を解除したが、本人と事務所には巨額の違約金の支払い義務が発生する。
これが一部では同事務所の看板俳優・浅野忠信(45)らの肩に重くのしかかるといわれている。
事件の影響で元SMAP・草?剛(44)の主演映画「台風家族」は6月に予定されていた公開が延期に。
年内公開の予定だった林遣都(28)とのダブル主演映画「善悪の屑」はお蔵入りが決まった。
映画関係者は「『台風家族』の製作費は1億円ほど。『善悪の屑』は6000万〜7000万円。
これにプロモーション費用や劇場費用などが加わる。すべて中止になれば、総額で3億円以上の違約金が発生する計算になる」と語る。
過去の出演作品までレンタル中止や配信停止となれば、事件にまつわる損害額は5億円以上にのぼるとも…。
2013年に自宅不倫騒動を巻き起こした元「モーニング娘。」矢口真里(36)の場合は、CM降板で生じた違約金は全額本人が支払ったとされる。
13日に結婚を発表したベッキー(34)も、16年に“ゲス不倫”が発覚し、多くのCMやレギュラー番組を降板するハメになり、トータルで3億円近くの違約金が生じたといわれる。
当時を知る広告代理店関係者によれば「所属事務所がいったん立て替えた後で、ベッキー自身がそれまでの蓄えと、その後の仕事のギャラなどでほとんど支払ったそうだ」。
だが、新井容疑者の場合、こうはいかない。業界関係者によると「数々の人気作品に出演し、売れっ子のイメージが強いが、ギャラは割安だった。
CMのギャラは1000万〜1500万円ほど。麻雀&パチンコ好きのギャンブラーで、堅実に貯蓄するタイプではない。矢口さんやベッキーさんとは違う」という。
酒席でギャラの安さを嘆くこともあった。新井容疑者を知る人物はこう明かす。
「酔うと彼は『日本の芸能界はクソ。ハリウッドとはギャラが全然違う』『日本の芸能界には組合がない。役者には何も保証がない』と芸能界への不満をグチることが多かった。
『だから俺は安いギャラでも仕事するしかない』とも…。事件と直接関係はないにしても、長年ストレスをため込んでいたように感じた」
新井容疑者は出演映画「百円の恋」(14年公開)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。
授賞式では司会の西田敏行、宮沢りえらを前に「間違いなく優秀助演男優賞をもらった俳優の中でギャラが安いです」とスピーチし、笑いを取った。
「映画関係者は肝を冷やしたそうです。なにせ新井容疑者のギャラは30万円ほどでしたから、受賞スピーチでリアルな金額を言うのではないかと焦ったそうです」(同)
そんな調子だけに、新井容疑者に違約金を求めても、支払い能力はないに等しい。「事務所が払えない場合、新井は自己破産するしかないだろう」(関係者)
保釈されても新井には地獄の日々が待っている。
http://news.livedoor.com/article/detail/16029911/
2019年2月16日 11時0分 東スポWeb