本拠地を置くJリーグとプレナスなでしこリーグのクラブを五つも抱え、週末の連戦が常態化。
天然芝の維持管理が難しい上に、日程調整がつかない場合は近隣の小規模な会場で開催するなど、関係者も対応に苦慮している。
同球技場をホームとするのは、日産スタジアムを併用する横浜Mをはじめ
横浜FC、YSCCのJリーグ3クラブと、なでしこ1部の日体大フィールズ横浜、同2部のニッパツ横浜FCシーガルズ。
一つのグラウンドを男女の5クラブで共有するのは、全国的にも例がない。
両リーグが発表した今季日程によると、同球技場では公式戦計61試合が組まれた。
一般的に、Jクラブの1チーム当たりのホームゲームは年間20試合前後。
天皇杯全日本選手権やYBCルヴァン・カップなどで横浜勢が勝ち進めば、試合数はさらに増える。
特に3〜6月の4カ月間は、週末を中心に両リーグだけで月8、9試合が集中。
昨季は3連休でJリーグの3連戦が組まれたこともあり、見た目にも芝生の傷みは明らかだった。
大きな故障にもつながりかねない状況に、選手からは「ピッチ状態が悪かった」との声が漏れた。
指定管理者の横浜市緑の協会・体育協会グループは「試合がたくさんあるのはいいこと」としながら、
「プロの場合は芝生への負荷が大きく、凸凹が安全上問題になる。ハーフタイムに手作業で対応するしかない」と、
試合のたびに細心の注意を払いながら日程を消化している。
(中略)
控え室などに使う運営諸室が足りないなど両リーグのスタジアム基準を満たしておらず、
「1部屋をブルーシートでいくつかに仕切って使ったこともあった」と主管の横浜サッカー協会。
一般利用者の枠を圧迫しかねない心配もある。
来夏には東京五輪の男女サッカーの公式練習場になることが想定され、
シーガルズが1部に昇格すれば有料試合となるため同球技場の使用頻度はさらに高くなる。
横浜協会の関係者は「5年、10年先を考えれば、横浜に3万人規模のスタジアムがもう一つ必要になってくる」と話している。
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