菅田将暉演じる教師が生徒を人質にとる……という衝撃の設定で注目の学園ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』が話題ですよね。
ひとりの生徒の死を巡るサスペンスで、卒業式までの10日間を描くという筋書きも斬新!
学園ドラマといえば、生徒思いの教師が1年を通して様々な生徒と向き合う感動作……というのがある種のセオリーです。
多くの人が、かつてドラマで見た理想の教師を心に抱いているはず! というわけで、20?30代の女性200人にアンケート調査してみました。(協力:アイリサーチ)
■学園ドラマに登場した理想の教師ランキング
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1位『ごくせん』の山口久美子(仲間由紀恵)42票
(武田鉄矢)38票
3位『GTO』の鬼塚英吉(反町隆史・AKIRA) 34票
4位『女王の教室』の阿久津真矢(天海祐希)10票
5位『ROOKIES』の川藤幸一(佐藤隆太)6票
6位『鈴木先生』の鈴木先生 (長谷川博己)3票
6位『ドラゴン桜』の桜木建二(阿部寛)3票
8位『伝説の教師』の南波次郎(松本人志)2票
8位『みにくいアヒルの子』の平泉玩助(岸谷五朗)2票
学園ドラマの金字塔であり代名詞ともいうべき金八先生を抑えて1位になったのは、2002年にスタートした『ごくせん』のヤンクミこと山口久美子でした!
2008年までシリーズが続いた『ごくせん』に対し、長い歴史を誇る『金八先生』も、スペシャルドラマを除き1979年から2007年の第8シリーズまで、断続的に放送されていた作品です。
3位にランクインしたのが『GTO』の鬼塚英吉ですが、1998年の反町隆史版と、2012年のEXILE・AKIRA版があります。世間的なインパクトは前者かもしれませんが、ある意味息の長いシリーズと考えると3位は妥当な順位かも。
ヤンクミ、金八、鬼塚がダントツの得票数となりましたが、ここ最近の学園モノはイマイチ票を伸ばしていません。テレビドラマというジャンルの影響力が弱くなっていることも理由として考えられそうですが、
「教師にあまり期待しない」という最近の傾向も、その背景にあるのかもしれませんね。あるいは大人になって見る教師モノドラマは心に響かないのかも?
【1位『ごくせん』の山口久美子】
「いい意味でしつこくて、生徒思いだから」(20歳・埼玉県)
「ふつうに楽しいドラマだったし、先生がカッコいいのがよかった。たぶん現実には、あんな先生いないだろうけど」(22歳・神奈川県)
「あのくらい本気でぶつかってくれる先生に出会いたかったなと思うから」(33歳・長野県)
「生徒にまっすぐ正面からぶつかっていて、ザ・青春って感じがする」(20歳・東京都)
「ごくせんのヤンクミ! 正義の味方にふさわしい理想の先生だから」(35歳・大阪府)
熱血教師は時代にそぐわない……と思いきや、「本気でぶつかっている姿が好意的」といった声が多数! 生徒に対する指導方法が限定されている昨今、熱い姿は逆に好意的に映るのかもしれませんね。
一方で、「生徒の目線に立った姿が好意的」というコメントも目立ちました。先生が“友だち感覚だ”というのは、上の世代からは考えられないかもしれませんが、今や学校でも親しみやすさは美徳ということなのでしょう。
教師関連の炎上事件もチラホラ発生する時代だけに、“ドラマに出てきそうないい先生”はなかなかいないかもしれません。過去の名作学園ドラマを自分の子どもと一緒に見返して、指導してもらうのもちょっと面白い“教育”かもしれませんよ。
2019/2/17 週刊女性プライム
https://www.jprime.jp/articles/-/14447