2019年2月21日 11時50分
J-CASTテレビウォッチ
福岡市東区にある認可保育園「あかつき保育園」で、少なくとも8人の保育士が3年間にわたって園児を虐待していたこと明らかになり、福岡市は15日(2019年2月)に改善勧告を行ったが、8人の保育士のうち今も7人が勤務しており、保護者は「何も変わっていない」と不安を募らせている。
JNNが入手した保育園内の音声データには、トイレへ行きたいと訴える2歳の園児に対し、「自分で行けよ。どこまで赤ちゃんなん」「なんでここで泣くと。行きらんかったら漏らして」と保育士が大声で怒鳴りつける様子が記録されていた。園児は「おしっこ出るう」と泣きながら訴えていたが、がまんできずに漏らしてしまった。
いじめを楽しんでいる保育士たち
保護者や他の保育士らのメモによると、「黙想の時間に目を開けている子どもに『目玉くりぬくぞ』と脅していた」「園児の体をふとんでぐるぐる巻きにする」などの行為もあった。園児がしゃべらないよう、口に縦にテープを貼ることもしょっちゅうだったという。虐待を見るに見かねて退職した元保育士の女性は、「子どもが首根っこをつかまれて投げられたり、吐いたものを食べなさいと言われたりする姿を見て、これはおかしいと思いました。いじめを楽しんでいる、子どもが泣き叫ぶのが楽しい(という感じでした)」と話す。
保育士や保護者の通報がきっかけとなり、保育園は先月(2019年1月)に保護者会を開いた。保護者たちからは「鬼の部屋(お仕置き部屋)に入れられたこともあるし、口にテープをされたこともあると言ってました。先生に『おうちの人には秘密ね』と言われたって」「ふざけて給食を3人分食べさせられました」などと実態を明らかにして抗議したが、園側は「私も初めて聞いたんですけど」「今そこを事実関係しているところですので」という対応に終始していた。
福岡市の改善勧告後も保護者は「何も変わっていません」