ここ数週間の間に、チャンネル登録者数十万人クラスの大手ゲーム系YouTubeチャンネル2つが立て続けに、非収益化(動画が収益化対象外とされる)の措置を受けている。
今年1月にはトップクラスのYouTuberであるラファエルも過激な動画の投稿によりアカウント停止処分を受けているが、今回の非収益化は著作権周りの問題が原因と思われる。
以下、「マル秘ゲーム」と「とある漢のチャンネルもこう」の2チャンネルの現状について解説しよう。
「マル秘ゲーム」チャンネルの場合
ゲームについての雑学や小ネタをまとめ動画で紹介する「マル秘ゲーム」チャンネルは、今年1月末に自身のチャンネルがYouTubeから非収益化処分を受けたことをTwitterで公表した(現在は当該ツイートは削除済み)。
当チャンネルは様々なゲームのショートクリップを編集してつなぎ合わせた映像に、解説テロップやイラストを組み合わせた動画を投稿しており、チャンネル登録者数は2019年現在で45万人ほど。
他人のプレイ動画を切り貼りしただけの単なる“まとめ動画”ではなく、オリジナルイラストまで組みこんだ丁寧な編集が人気の理由だろうか。
「マル秘ゲーム」チャンネルの非収益化の理由は、チャンネル公式Twitterによれば“再利用されたコンテンツ”とのこと。YouTubeの規約では“独自の解説や教育的な価値が十分に付加されていないコンテンツ”は再利用コンテンツとみなされ、広告が無効化される可能性があるとしている。
同規約では再利用コンテンツにあたる具体例として“第三者のコンテンツを寄せ集めただけの、ナレーションなしの動画”を挙げているが、「マル秘ゲーム」チャンネルの動画はテロップのみで進行するナレーションなしの動画であるため、この項目に当てはまった可能性は考えられる。
もこうのサブチャンネルの場合
続いて、ニコニコ動画時代から人気のゲーム実況者もこうの話題に移ろう。もこうは2月1日に自身のメインチャンネルに投稿した動画で、サブチャンネルが非収益化処分を受けたことを公表している。
収益0になるかもしれないので、明日の400万の大会優勝するしかねえ。
チャンネル非収益化の理由については、やはりマル秘ゲームと同じ“再利用されたコンテンツ”であるが、もこうのサブチャンネルに関してはどの動画が非収益化の原因となったかが定かではない(本人はニコニコ動画から転載した自身の動画が問題だったのではないかと推測)。
動画内でもこうは「収益化の再申請も行うが通る可能性は低いらしいので、サブチャンネルの収益化は諦めて、今後の運用について検討し直す必要があるかもしれない」といった発言をしている。