ほとんどが食べる、「食わず嫌いだった」とも
「納豆ですか? 食べますよ。好きなほうです。朝も、夜も食べる。両親や兄弟も食べるし、においも気にならない」
大阪府河内長野市の男子大学生(22)はこう打ち明けた。「健康に気を使っていることもあり、納豆をおかずに加えている」という。「関西人は納豆が嫌い」という通説があると水を向けると、「そんなことは知らない」と答えた。
「納豆をふだん食べているか」「納豆が好きか」。大阪・ミナミ(大阪市中央区)の街頭で、質問してみた。19〜57歳の大阪府民の男女31人が回答し、「好き」は過半数の16人、「好きでも嫌いでもない」は12人、「嫌い」は3人だった。
「嫌い」の3人は全く納豆を食べないと答えたが、残りの28人は頻度の違いこそあれ食べていた。
冒頭の男子大学生に頻度について明確に聞けなかったが、頻繁に食べているようだった。残りの27人は、「毎日」「あったら毎日」「食べるときは毎日」6人▽「週2〜4回程度」5人▽「週1〜2回程度」5人−など。
「好き」と答えた大阪府高石市の男性会社員(48)は「両親が食べなかったので、食卓に上らなかったが、20年近く前に食べたところ、おいしかった。食わず嫌いだった」と振り返った。
同府岸和田市の男性会社員(53)は「好きでも嫌いでもない」だが、毎日食事に取り入れており、「体にいいと思って食べている。においは気にならない」と教えてくれた。健康を理由に食べる人はほかにもおり、ヘルシー志向が消費を後押ししているようだった。また、スーパーで数パック100円程度で売られている安さや、かきまぜれば食べられる手軽さを利点に挙げる人もいた。
食べる時間帯については、全員に聞けなかったものの、31人中9人が「夜」と回答。納豆は朝食というイメージが強いが、忙しい朝の時間帯を避けて夕食でじっくりと味わっているようだ。
東高西低で全国47位も「伸びしろある」
総務省(旧総務庁)の家計調査は、さまざまな品目の1世帯あたり(2人以上)の年間支出額を調査している。47都道府県庁所在地と5政令市別にみると、大阪市の納豆の年間支出額は、昭和60年の672円から昨年は2757円と、33年の間に4・1倍に増加した。特にここ数年の伸びが大きく、平成23年〜昨年は、1661円から2757円と1・7倍に上昇しており、昨年はこの33年で最高額だった。
一方、「水戸納豆」で知られる水戸市では、昭和60年の4606円から昨年は5513円と、1・2倍の増加にとどまっている。この間、増減を繰り返しているものの、大きく言えば、平成9年の8314円をピークに減少傾向となっている。
(続きはソースでご確認下さい)
産経新聞 2018.10.20 18:00
https://www.sankei.com/smp/premium/news/181020/prm1810200006-s1.html