2018年12月18日、韓国・ニューシスは、ドイツ政府が80年前の「キンダー・トランスポート」の生存者への賠償を決めたと報じた。
キンダー・トランスポートとは、1938年からユダヤ人難民キャンプの子どもたち約1万人を英国、オーストリア、チェコスロバキア、ポーランドなど欧州全域に避難させた作戦で、1939年8月まで続いた。今年は子どもたちを乗せた第1号となる列車が英国に到着した1938年12月2日から80周年を迎える年だ。
記事によると、今回ドイツ政府が賠償を決めたのは約1000人に対して。その半数は今も英国に住んでおり、賠償額は1人当たり2500ユーロ(約32万円)だという。
ユダヤ人犠牲者らを代理・支援する団体「ユダヤ人対独物的請求会議(Conference on Jewish Material Claims Against Germany、以下「請求会議」)」のユリウス・ベルマン代表は「我々はこの歴史的な発表をできる瞬間が来るという希望を決して諦めなかった」と述べ、ドイツ政府の決定を喜んだ。
一方、請求会議関係者は「子どもたちは両親と離れ離れになったまま一生を耐えなければならなかった。誰も彼らに十分な賠償はできない」とし、「(賠償は)小さな正義の措置を受けただけ」と話しているという。
このニュースは韓国でも注目を集め、ネットユーザーからは
「ドイツは終わりのない『過去史への謝罪』、日本は終わりのない『過去史のもみ消し』。あまりにも対照的だ」
「これを見ると日本人は本当に恥知らずだと思う」
「日本も少しは学んだら?」
など、やはり日本と比べるコメントが目立つ。 一方で
「(賠償してもらえるのは)どうせ影響力のある国だけ」
「ドイツも日本も強国には卑屈に振る舞うのに、弱国には傍若無人」
「ドイツ人はアフリカの植民地支配した国には謝罪しないのに、欧州国家には謝罪か(笑)」
「ドイツもしかしたら米国を動かす(力のある)ユダヤ人じゃなかったら、補償したか分からない。韓国が米国を動かせるくらい強かったら日本の動きも違ったことだろう。結局のところ、現状で日本に反省を促しても馬の耳に念仏」
などのコメントも寄せられている。