同署では17年5月8日、詐欺事件の関係先から同年2月に押収した約9000万円のうち8572万円が、会計課の金庫からなくなっていることが発覚。署員が最後に確認した同年3月15日以降に盗まれたとみられ、当直時間帯の犯行の可能性がある。捜査関係者によると男性は同年3月まで同署に勤務し、この詐欺事件の捜査を担当。現金が金庫に保管されていたことを知る立場にあった。
県警は内部犯行とみて署員やOBらを捜査。男性がギャンブルなどを理由に、複数の同僚らに数千万円の借金をし、事件発覚前後に返済していたことが判明した。金庫周辺から検出された多数の指紋の中に男性のものもあったという。
県警は、当時、別の部署にいた男性から任意で事情聴取し、男性は関与を否定した。ウソ発見器にかけ、捜索令状をとって自宅も調べたが、証拠は見つからなかったという。男性は体調を崩して休職し、17年9月、自宅で死亡しているのが見つかった。薬を飲み過ぎたことが原因とみられる。
県警は現役の警察官やOBら600人以上から聞き取りを行い、5万件以上の口座を照会。男性以外に疑わしい人物は浮上しなかったという。県警は、男性が現金を盗んだ疑いが強いと判断。窃盗容疑で書類送検する方向で裏付け捜査を進めるとともに警察庁や広島地検などとも協議している。
盗まれた現金は、生前贈与をするというウソの話を持ちかけて、高齢者らから手数料名目で金をだまし取る詐欺事件の被害金とみられる。詐欺事件で逮捕、起訴された被告の関係先から押収されており、広島地裁で進行中の公判で、被告から現金を追徴する判決が確定すれば、被害者に返還される可能性があった。そのため、県警は、警察官らが金を出し合って、返還金を補填ほてんする方針を決めている。
2月21日15:00 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190221-OYT1T50286/
■関連スレ
【広島中央警察署】警察署8572万円盗難事件 死亡警察官の書類送検に向け調整 ★2
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1550719209/
■関連ソース ※中国新聞が詳しいです
広島中央署盗難、警官関与か 事件後死亡、多額の借金(2019/2/21)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=506828&comment_sub_id=0&category_id=256
■関連過去ソース
広島中央署8500万円盗難事件 30代捜査員の「謎の死」(2017.10.18)
https://www.news-postseven.com/archives/20171018_621535.html
そんな膠着状態の中で、事情聴取を受けていた警察関係者の死が意味するものは──。地元関係者の間で憶測が飛びかうなか、10月7日に中国新聞が〈捜査難航 長期化の様相〉と題した事件の続報でこう報じた。
〈県警の捜査員だった男性1人が自宅で亡くなった。男性は県警の聴取に関与を否定し、関与を裏付ける客観的な証拠も得られていない。死亡した詳しい原因は不明だが、自殺の可能性はないという〉